「20世紀最大の女はキュリー夫人とシャネルである」by バーナード・ショー
ファッションの歴史をくつがえしたココ・シャネル(本名:ガブリエル・シャネル)。
ブランド名はよく聞くけど、実際にココ・シャネルがどんな人なのか、どんなことを成し遂げたか、シャネルの背景をあまり知らない人が多いのではないでしょうか。
今回は、男女格差が根強かった時代に、強く生き、ファッションのスタイルをつくり上げたシャネルの名言についてまとめました。
この記事で参考にした本
シャネルのファッション観に関する名言
「私はモードではなくスタイルを作り出したのです。」
モードもスタイルも一見、似た意味に思えますが、シャネルはモードというのは移り変わるものでありスタイルというのは普遍的なものであるという強い区別をつけました。
モード:フランス語で「流行」という意味
スタイル:型、形、様式
つまり、流行して終わりのものではなく、何年も使われ続ける形、「スタイル」を大切にしていたということです。
例えば、「マリンルック」と呼ばれる青のヨコシマのTシャツ、パンツスタイル、リトルブラックドレス、プリーツスカート、イミテーションジェリー、ショルダーバッグ、リップスティックなど全てシャネルが生み出したものです。また、喪服の色でしかなかった「黒」をシックでモードな色としたのもシャネルなのです。
まさに女性ファッションの価値観を180度変えてますね!
「香水はまさに究極のアクセサリー。」
シャネルは、「香水はその人の個性、女の存在を印象付ける重要なもの」としています。
だからこそ、自分を表現できる香水を選ばなければならないと様々な場面で言っていたそうです。
香水って、その人の体臭や体温によって匂いが変わるもので、香りは人の記憶にも残るものだからこそ、自分に合うものを見つけるとオーラがでますよね。
「香水をあなたがキスしてほしいところにつけなさい。」
この名言、ロマンティックですよね。
この名言は、シャネルが64歳の時、ニューヨークで女性記者から「香水はどこにつけるべきでしょうか」と尋ねられた時の言葉です。
シャネルは香水をビジネスで初めて成功した人とも言われていて、香水に関する名言は他にもたくさんあるそうです。
シャネルが「つけるだけで神秘的に魅力的な香水をつくった」というのが、CHANEL No.5という香水です。
マリリン・モンローが「夜は何を着て寝ますか」との記者の問いに「シャネルのNo.5よ」と答えたことで、世界で広まりました。世界で最も有名な香水と言われいます!
「常に除去すること。付け足しは絶対にいけない。」
シャネルは、シンプルで心地がよく無駄がない。この三つのことを自然に新しい服装に取り入れていたといいます。
当時フランスの女性が、長い髪が主流だった時代に、シャネルは、髪を短く切って、ドレスのコルセットでウエストを締めつけるのがオシャレだった時代に、コルセットのないシックで黒いワンピースを着るなど、実用性やシンプルさを極めました。
付け足すのではなく、シンプルさを追求したがゆえに、何年も受け継がれる「スタイル」を確立することができたのでしょう。まさにSimple is the best ですね。
「表以上に裏が大切。本当の贅沢は、裏にある。」
「贅沢とは、見えないもの。表に出ないもの。」というシャネル哲学があります。
例えば、シャネルのコートは、「毛皮は暖かくするのもで、見せびらかすものではない」として裏地に毛皮が使われています。まさに、実用性を重視したシャネルならではのアイディアです。
シャネルの「女性」としての名言
「奇抜さはドレスではなく女性の中になくてはならない。」
「女性はドレスや服に着られてしまうのではダメで、あくまでもドレスはその女性の個性の背景であるべき」と言っています。
見た目だけでドレスを選ぶのではなく、自分の個性ありきで、その個性を表現するものとしてドレスを着ることで、内面を輝かせることができるということです。
服を選ぶ時は、「自分の個性を表現できるか」という視点でみてみるといいですね。
「老若に関わらず、女の幸せは愛されることにある。」
シャネルは恋多き女でもあったそうで、あの有名画家のピカソとも恋愛関係にあったと言われています。
生涯、恋人の事故死などで結婚することはなかったシャネルですが、多くの男性たち、それも一流の人に愛されてきました。
男性を追うのではなく、追われて「愛される存在」であったシャネルは、かっこいい女性の象徴ですね!
シャネルの人生観に関する名言
「私は、私の人生を作り上げた。なぜなら、私の人生が気に入らなかったからだ。」
シャネルは、「自分の人生は自分で決める」と決意していた人でした。
幼少期は孤児院育ち、その生活は悲惨だったといいます。「お金持ちになって自由を手に入れたい」と決意し、何倍もの努力をしたのです。
「20歳の顔は自然がくれたもの。30歳の顔はあなたの生活によって刻まれる。50歳の顔にはあなた自身の価値が表れる」
どのような生き方をしてきたのか、それは顔に現れる。
「どんなに美容にお金をかけても、精神の老化は隠せない」とのことです。
シャネルは、年をとっても精神の老化はみじんもなく、50代でも迫力があったと言われています。
この名言を聞くと、「自分が今やっていることは本当に、将来の自分をイキイキさせる事なのか」と考えさせられます。年を重ねても、精神の老化はいつまでも若く保つかっこいい歳のとり方をしたいものです。
シャネルは、かっこいい女性の象徴
以上、長く愛され続けるハイブランド「CHANEL」の創設者ココ・シャネルの名言を紹介しました。
ブランドを作り上げた人の背景を知ると、洋服や香水を選ぶ際に深みが出てきますね。
私自身、ココ・シャネルの名言集を読んで、彼女の大ファンになりました。彼女のように、自分の哲学を持ち、強く芯のある女性を目指していきたいと思わせてくれた名言たちでした。
この記事で紹介した名言以外にも、シャネルは多くの名言を残しています。その他の名言についてもっと気になる人は、「ココ・シャネルの言葉」を読んでみてください。
また、シャネルの生涯を描いた映画もあります。Amazon primeで配信中です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ちなみにシャネル以外にも、この名言シリーズには、オードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローのシリーズがあります。かっこいい女性を目指す人の背中を押してくれる言葉がつまっています。